10月の薬草 オケラ

10月の薬草 オケラ(キク科)

9月から10月に白い花をつける。
最近、野山で、見かけることは少ない。大切にして欲しいものである。

薬用部位:根茎
生薬名:白朮(ビャクジツ)
効用:健胃、整腸、利尿薬に用いる。
六君子湯 補中益気湯 コッポアポAなどに配合されている。

白朮は「御屠蘇(おとそ)」の原料。御屠蘇は、数種類の生薬が配合された屠蘇散(とそさん)を酒やみりんに浸けこんだ薬酒で、お正月に飲めば、年中の邪気を払い、福寿を招くと言い伝えられている。

また、京都市の八坂神社では、大晦日から元旦にかけて白朮が焚かれる「白朮祭(をけらさい)」が行われる。参拝者は無病息災を祈りその火を持ち帰るとか。

お正月には欠かせない植物である。

 
写真&文 三重県薬剤師会会員交流・広報委員会
郷 幸代

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