4月の薬草

1.ハシリドコロ (ナス科) @大紀町

l-ヒヨスチアミンやラセミ体のアトロピン(dl-ヒヨスチアミン)、ノルヒヨスチアミン、l-スコポラミンなどのトロパンアルカロイドを含む有毒植物で、全草に毒があり根茎と根が特に毒性が強い。

これらの物質は副交感神経を麻痺させるため、嘔吐、下痢、血便、瞳孔散大、めまい、幻覚、異常興奮などを起こし、最悪の場合には死に至る。

また、ハシリドコロに触った手で目をこすると瞳孔が開き、眩しく感じられる。

一方、適正な用法・用量で使用すれば鎮痛、鎮痙などの効果があり、根茎と根はロートコンという薬品として日本薬局方にも収められている。

ロートコンに含まれるアトロピンは硫酸アトロピンの原料になり、ロートコンの成分を水またはエタノールに浸出させたものはロートエキスと呼ばれる。

なお、新芽はフキノトウと間違えやすく、誤採取による食中毒の防止に気をつけることが大事。

2.アイナシ (バラ科)  @玉城町

イヌナシ(マメナシ)と栽培種のナシとの自然交配種。

初めて発見された四日市市阿倉川地区のアイナシは国の天然記念物に指定されている。

玉城町内では原地区新池畔に自生しており町の記念物に指定されている。

花は4月上旬。10月上旬には直径2㎝ほどの実をつける。
 
写真&文章 三重県薬剤師会 成瀬

こちらの記事もどうぞ

令和7年度「小児薬物療法に関する研修会」の開催について

平素は、当会業務の推進にご理解、ご協力いただき厚くお礼申し上げます。 さて、昨今、小児在宅に対する薬剤師のニーズが高まっていますが、その一方、対応できる薬局、薬剤師は必ずしも多いとは言えない状況です。 そこで、薬局薬剤師

「マルチモビディティ研修会①(総論編)」の開催について

マルチモビディティ(多疾患併存)が、近年のプライマリケアにおいて重大なテーマとなっています。 高齢化と共にマルチモビディティ患者は増加し,死亡率上昇、QOL低下等の健康アウトカムへの負の影響が示唆され、 受診回数増加、ポ